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物語は実際に起きた事件を元にしているが、実際に起きた事件の真に救いようの無い凄惨な顛末に比べれば、この映画での脚色の具合はもはやファンタジーやメルヘンと言っても過言ではない。それ故にこの映画の中で描写される子供達の姿は妖精のように美しい。監督の目論見は、そんな子供達のこの時にしか見いだせない輝く瞬間を映像に焼き付ける事であったはずだ。メルヘンの物語世界は常に残酷性がその裏にある。メルヘンを創作するためにあの事件が題材に選ばれ、メルヘンとするためにあの事件は脚色された。結果、子供達は見事に妖精となった。それはすなはち是枝監督の勝利である。 参考になりましたか? 4人中、1人の方が「参考になった」と投票しています。
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