原題「In the Heat of the Night」の方がしっくりくる。映画がつくられたのはキング牧師暗殺の前年であり、黒人差別がまだ根強く残っていた時代だが、露骨な人種差別の言葉が現代の我々には少しきつく感じるかもしれない。ロッド・スタイガー演じる南部片田舎の警察署長がそれを象徴する役どころだが、不器用ながら黒人敏腕刑事のシドニー・ポワチエに少しづつ心を許していく様と南部男の無骨さをうまく演じている。ラストは爽やかな別れの場面だが、二人の笑顔は将来のアメリカを暗示しているようにも見えて印象的である。