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redocatさん

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  • 前作よりもスケールダウン

    一本目が山王会内部の抗争,二本目が山王会vs花菱会との抗争で、
    この三本目は在日コリアンマフィアと花菱会との抗争劇かと思いきや・・・。
    結局は一本目と同じような構図だし、
    前作まで引っ掻き回していた文世ちゃんもいないので、
    シンプルで解り易くなった分だけこじんまりしちゃった感じ。
    三部作最終作ということで予定調和の落穂拾い的な展開で収束。
    塩見三省が大病明けで前作の迫力が全く無くなってしまったし、
    大杉漣は「北陸代理戦争」のパロディなの?
    つまらなくないけれど、前作ほどのテンションはありませぬ。

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  • 幼年期の終わり

    原題は「arrival」で到着。
    で、何が到着したかというと巨大な宇宙船と、
    巨大で高度な知性を持つ異星人。
    その異星人とのコンタクトからある事実が判明し、そして・・・。
    アーサー・C・クラーク原作によるSF小説の古典である「幼年期の終わり」と同様の内容で、
    そのクラーク博士がやはり原作の「2001年宇宙の旅」に登場するモノリスが、
    今作の巨大な石碑のような宇宙船と酷似する。
    「2001年宇宙の旅」ではモノリスの出現により人類が進化したように、
    突然現れた異星人により人類は新たな文明の領域に突入して行く。
    「2001年宇宙の旅」が説明らしき説明がなく少し困惑したように、
    今作も観客が突き放されてしまう感があり決して分かりやすい作品とは思わないが、
    ポエジーで叙情性さえも感じさせるイマジネーション豊かな美しいヴィジュアルとサウンドを味わうだけでもよろしいのでは。



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  • 女と男の観覧車

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    「ブロードウェイと銃弾」+「ブルージャスミン」

    ストーリーはアレン監督の旧作「ブロードウェイと銃弾」と「ブルージャスミン」をミックスしたような話。
    でその両方よりも出来が悪い。
    最後は収拾付かなくて話グダグダになるし、
    主役が「ブルージャスミン」のケイト・ブランシェットからケイト・ウィンスレットに変わっただけ。
    映像は美しいけれど、見どころはそんなところぐらい。

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  • 最後の晩餐

    ヒロインのビリディアナが処女の聖母マリアで、
    周囲のオッサンたちに肉体を狙われていて、
    ウエディングドレス姿で悪戯されたりするのが前半戦。
    その後に慈悲の精神から貧困層向けの施設を立ち上げるものの、
    とんでもない展開になって大変な事態に陥るのが後半戦。
    西洋では保守的で封建的なキリスト教の価値観が日々の生活の中までも支配していて、
    特にラテンの国々ではその傾向がとても強い。
    そんな文化や風潮を嘲笑するようなブニュエル魔術で作り上げたアンチキリストのパロディー映画。


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  • 孤狼の血

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    東映実録ヤクザ路線のDNA

    往年の名作「県警対組織暴力」に対するオマージュ的な作品で、
    ヤクザとズブズブなマル暴刑事をメインとする抗争もの。
    初っ端からフルスロットルのハイテンションな描写が続き、
    特に音尾琢真扮するヤクザのポコ〇ンから真珠を取り出すシーンは爆笑!
    金子信雄してる石橋蓮司や右翼のピエール瀧も面白く、
    真木よう子のクラブのママも色っぽくて〇。
    ちなみに主役は役所広司ではなく松坂桃李。
    久々ぶりの充実した東映ヤクザ映画ですわ。

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  • アルジェの戦い

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    「仁義なき戦い」のルーツ

    アルジェリア独立戦争の現実をドキュメンタリータッチで構成した力作。
    特に前半に次々と登場するテロのシーンは、
    直前に年月日時刻が表示されてリアルに再現。
    人々でごった返す街角のカフェやバー、それに競馬場の建物も本当に爆破しており、
    エキストラの人達大丈夫?と心配になるほどの迫力。
    本物のニュース映像を見ているよう。
    「仁義なき戦い」シリーズはこの作品の影響を受けていますね。
    切れ味鋭い危ない映画。

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  • 東海テレビの昼ドラ

    19世紀末に書かれたイタリアの大衆作家ダンヌンツィオ原作による貴族階級のお話なので、
    撮影当時としても時代錯誤的ですしその内容も相当に陳腐なものなので、
    ひと頃流行した東海テレビ制作のドロドロ昼ドラみたいな世界。
    これをもろ貴族階級出身のヴィスコンティ監督が、
    芸術至上主義に基づき格調高く正攻法で再現した作品で、
    美術・衣装・音楽いずれもが最高峰の技量で展開。
    貴族の優雅だけど退屈な時間を、
    その経験者である監督自身が幼少の頃から身についている貴族特有のリズムで描いいています。
    この作品を鑑賞する側が退屈な作品だなと思ってみても、
    それが貴族の時間と思うしかないのでしょうね。
    それはそうとラウラ・アントネッリのエロチシズム(陰毛が見える)が炸裂しており、
    男性器もそのまま見えてしまっています。
    ちょっとばかりHな文芸作品。
    こんな所も東海テレビの昼ドラ風。


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  • タルコフスキーへのオマージュ

    なによりもアカデミー撮影賞を受賞したその透明感・浮遊感が感じられる映像が素晴らしく、
    あらゆるアイテムが横溢し猥雑でエネルギッシュな前作とは対照的な、
    シンプルで東洋的な禅の世界を思わせる研ぎ澄まされた美意識で統一された今作は、
    イギリスの労働者階級下町出身の監督とカナダの大自然の環境で育った監督とのバックボーンの違いが影響しているのかも。
    随所に旧ソ連邦出身のアンドレイ・タルコフスキー監督作品へのオマージュが散りばめられており、
    象徴的に何度も登場する枯れ立ち木は「サクリファイス」、
    デッカード捜査官が飼ってる犬は「ストーカー」、
    死んだはずのレイチェルが蘇るのは「惑星ソラリス」、
    エンディングの主人公Kに降りかかる雪は「ノスタルジア」。
    監督も違うしそもそも前作は原作とは別物なので、
    リドリー・スコット固有の特異な世界。
    前作の世界観が好きな方にはお薦め出ませんが、
    この作品自体の完成度も高いのでは。

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  • ドント・ブリーズ

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    犬映画

    確かに殺人マシーンのジジイも怖いけれど、
    もっと怖いのがジジイの飼ってる犬。
    登場の仕方がちょっと心臓に悪いよ。
    最凶最悪の犬。

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  • 当時はベトナム戦争泥沼化の頃

    言わずと知れたサム・ペキンパー監督の代表作。
    元来が西部劇の監督なので、
    舞台が英国の田舎に変わっても設定はほぼウエスタン。
    パブに屯している労働者階級の酔いどれオッサン達は、
    さしずめ西部劇に登場する荒くれ者のガンマン達と同じ。
    そんな無法地帯に引っ越してきた異国人のダスティン・ホフマンは、
    さながら「大いなる西部」のグレゴリー・ペック。
    このホフマン邸に難癖付けて追っ払おうとするストーリーは「シェーン」。
    それをあらゆる知恵を使って防御するのは「アラモ」。
    欲求不満のムチムチ若妻スーザン・ジョージがレイプされて喜んじゃうシーンと、
    ラストに展開される凄まじいばかりの殺戮ファイトのシーンが圧巻。
    当時はベトナム戦争膠着化で、
    ノンポリの若者たちが次々と戦場に送り出されて、
    死線を彷徨い精神の常軌を逸した時代。
    後年のそんな姿を描いた作品群である、
    「ディアハンター」「地獄の黙示録」「プラトーン」
    「フルメタル・ジャケット」等の登場を予見させる。

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  • 湖の琴

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    樹木希林&山岡久乃&宇野千代

    冒頭でヒロインの佐久間良子と並んで登場するのが、
    御年23歳の悠木千帆(樹木希林)。若い!肌プルプル。
    ヒロインの友人で良き相談相手の役柄、
    悲劇の中における一服の清涼剤的な存在。
    それから師匠の愛人役で登場するのが陰険役と言えばこの人の山岡久乃。
    この二人の昭和期を代表する演技派名脇役女優の共演も見どころ。
    全編衣装は和服で、そのヒロインの身に纏う美しい衣装のデザインを担当したのは、
    作家の宇野千代。
    特に最後の白い夕顔の花をあしらった図案は清楚で慎ましく、
    佳人薄命のヒロインに寄り添った秀逸なデザイン。
    この頃の佐久間良子はちょっと広瀬すずに似ている。
    お話自体はよく見ると「痴人の愛」や「マイフェアレディ」と似たようなストーリーなのだが、
    そこは水上勉文学の世界なので儚くて切ない、
    とてもウエットでパセティックな日本情緒が連綿と湧き出ているのだけれど、
    これを繊細かつ上品に洗練された第一級の文芸作品に仕上げる田坂具隆監督の力量に感服。

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  • 文化大革命とモーツァルトとバルザック

    なんでも監督自身の体験が元になっているとかで、
    文化大革命時に医者の息子だった監督が山奥に連れて行かれて三年ばかり強制労働していた時のお話がメイン。
    それだけだとちょいと重い内容になりそうなのですが、
    監督がその後フランスを拠点に活動している知識人のせいか、
    そのタッチはジャック・リヴェットやエリック・ロメールらに近く、
    淡々とした穏やかなリズムでおとぎ話的なストーリーを平明に描写。
    社会主義体制における旧西側の文化が著しく制限された状況の中で、
    水が砂に浸み込むように高度な文明が一般市民の中へ浸透していく姿が描かれる。
    ちょっと「マイ・フェア・レディ」みたいな話でもあります。

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  • 迷宮感が薄い

    実在する部屋数が160もある超巨大な幽霊屋敷なのに、
    全体を俯瞰するショットはなく内部も普通の造りで、
    それも同じ場所ばかり何度も登場するので迷宮感がない。
    予算の関係でセットがチャチくなったのではないのかな?
    ヘレン・ミレンのギャラで使い切ったから?
    不気味なムードも薄くホラー映画としての要素が薄め。
    駄作。

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  • フェデリコ少年時代

    前作の「ローマ」で自身の青年時代を描いたフェリーニ監督、
    本作ではローマへ上京する以前の地方都市で暮らす少年時代がテーマ。
    「ローマ」同様にとてもパワフルな庶民階層をコミカルにノスタルジックに描く。
    春先にポプラの花粉が飛び交うシーズンから始まり、
    春夏秋冬様々な行事に勤しみ行き交う、
    街の人々の暮らしぶりが叙情性豊かに美しく描かれる。
    ニーノ・ロータの甘く切ないメロディも呼応して、
    フェデリコ少年の甘酸っぱい思春期が過ぎていく。
    この続きは「ローマ」で。

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  • デス・レース2000

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    競争と殺人はアメリカの文化

    同時期に製作された「ローラー・ボール」と似たようなディストピアもので、
    やはり同時期に製作された「激走!5000キロ」みたいなお話。
    ロジャー・コーマンなので外連味たっぷりB級ノリノリお馬鹿ハチャメチャ映画ですから、
    野暮は言いっこナシです。
    ラス・メイヤーみたいに無駄に巨乳嬢ばかり並べていて、
    おまけにすぐ脱いでくれるのもご愛敬。
    70年代伝説のキング・オブ・カルトムービー。

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  • 静謐

    ワンショット一つ一つがもう絵になっていて、
    緻密に計算されたシンメトリカルな構図や、
    風景・内装・衣装・家具・調度品の色調やコントラストが絶妙で、
    淡々としたリズムは夢の中で絵画の世界を漂っているよう。
    ウェス・アンダーソン監督の「グランド・ブダペスト・ホテル」を、
    もっと素朴で無垢に描いたような世界。

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  • パリジェンヌが案内する夏の夕暮れ時のパリ

    映画内の進行時間と視聴時間が同期する作品で、
    午後5時から始まり終わるのが午後6時半。ちょうど90分間。
    ヌーベルバーグですからオールロケの即興演出で、
    夏の夕暮れ時のパリの雑踏を、
    そのまんまダイレクトにフィルムに焼き付けてあり、
    徒歩・バス・地下鉄・タクシーを使って市内を回遊し、
    パリに暮らす人々の息遣いがリアルに浮かびあがる。
    ヒロインのフラジャイルな揺れ動く繊細な心理描写はヴァルダ監督ならではの世界。



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  • 陳腐な復讐劇

    前作までは猿としてのアイデンティティを強く主張しながら人間との共存を図ろうとする、
    シーザー自身の葛藤をメインとするギリシャ悲劇かシェイクスピアのような不条理的なストーリーの、
    人種間の軋轢からヘイトを叫ぶ現在の世界情勢を反映させた社会派SF映画シリーズでしたけれど、
    これだとシーザーの復讐劇で「グラディエーター」とかイーストウッドの「アウトロー」と同じ内容。
    最後もモーセの出エジプト記みたいで、
    ここで登場する猿たちはユダヤ人なのかよとちょっと呆れ。


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  • エル ELLE

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    レイプシーン多いです

    冒頭からいきなりレイプシーン。
    その後も何度も主役のイザベル・ユペールがレイプされ続けるけど、
    平然としていて「ったく、もう」てな感じで蚊に刺されたみたいな対応。
    それで駆除用に武器も購入して応戦もするし、
    レイプ魔と戦う強気なオバサン。
    48歳のやり手女社長の設定だけど、
    この女優さん本当は60代。見えませんね~。
    1980年の「天国の門」でも輪姦レイプされちゃうシーンがあるけれど、
    あんまし変わってないよ。まさしく美魔女。

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  • 無言歌

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    満蒙開拓団かはたまたシベリア抑留

    社会主義体制って怖いですね。
    ちょと逆らっただけでゴビ砂漠に連れてかれ、
    強制労働の上に飢えと寒さでバタバタ死んで、
    最後は砂漠に野ざらし。
    スターリンのシベリア送りもそうですけれど、
    独裁政治はいけません。
    戦前の日本政府が行った満蒙開拓団の現状もこんな感じだったんじゃないの?

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