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MONDさん

  • レビュアーランキング

    3194

  • レビュー投稿数

    100

  • 参考になった割合

    76

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  • 呪怨

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    後で思い出す量

    劇場版を先に観てからこっちを観て、本当によかった。
    いきなり何の予備知識もなくこっちを観ていたら、心臓がでんぐり返ってちびりそうになってたかも知れない(汗)。
    ホラーの本当の恐さっていうのは、実は映画を観ている最中の恐さよりも、後でそれを思い出した時にどれだけ恐いか?の量なんじゃないかな?って思う。
    昼夜を問わず、家に一人でいる時に、雨戸やカーテンを閉めて電気の消えた暗い空き部屋の扉が空いていたりした時には、この作品を絶対に思い出したくないなって思う。
    この「思い出したくない」っていうのは、ホラー映画に対する俺的には最大級の褒め言葉です。

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  • ゆきゆきて、神軍

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    左翼映画の最右翼

    しかしとんでもないドキュメンタリー映画もあったものですね。
    奥崎健三のこの怒り、このパワー、このバイタリティの凄まじさは、一体何なんでしょうか?
    もう何から何まで桁外れで規格外です。
    肯定するのも否定するのも、観る人の自由だと思いますが、それより何より、とにかくもう、なんでもいいからこのドキュメンタリーを観て欲しいっていう感じですね。
    日本に生まれて日本人として生きる以上は、絶対に避けては通れない映画だと思います。
    何度もいうようですが、とにかく観ろ!と、声を大にしていいたい映画です。

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    投票数10

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  • 櫻の園

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    赤毛の多重構造

    チェーホフの「櫻の園」は色々な解釈やアレンジで上演される事の多い舞台劇だけれど、学生が学園祭なんかで採り上げると、多分多かれ少なかれこの映画で描かれるような「赤毛もの」として扱われることが多いんじゃないかな?って思う。
    この映画の面白いのは、そんな「赤毛もの」の芝居を演じる女子高生達の日常をも「赤毛もの」っぽく描いている所で、この「赤毛の多重構造」がなんともいえない、いい意味での非現実味を映画に帯びさせていると思う。
    そうはいっても原作が吉田秋生だけあって、シニカルな味わいも物語の端々にしっかり残っているし、そこらへんのバランス感覚は見事の一言。
    多分日本映画の中で後々までも古典として残ることが出来る1本なんじゃないかな?
    ゆったりした心地よさをたっぷり味わえる作品だと思います。

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  • 時をかける少女

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    監督家の仕事

    角川映画全盛期に作られた作品ですね。
    同時上映は薬師丸ひろ子の「探偵物語」。俺はこれを初回上映時に新宿ミラノ座で見た時の原田知世の舞台挨拶が嬉しいサプライズだったのを覚えているなぁ。
    この作品は「探偵‥」と好対照を成していると思う。「探偵‥」が監督屋の映画だとしたら、これは監督家の映画。
    原田知世っていう角川期待の超大型新人を大林宣彦は完全に自分の映画世界を創るための素材のひとつとして使い切っているのが面白い。
    タイムトラベルのシーンなどは、かつての自主制作映画時代の同監督の映像を彷彿とさせるし、舞台を尾道に設定したのも、大林宣彦がそれだけこの題材を自分の世界に引きずり込もうとした結果なんじゃないのかな?
    それはすごくいい形で成功していて、アイドル映画でありながら同時に大林作品でもあるっていう、後の同監督の「ふたり」の序章みたいな作品としてこの映画を捉えてもいいんじゃないかな?って思う。

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  • TATTOO[刺青]あり

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    高橋恵子誕生の映画

    確か関根恵子は、この映画で監督の高橋伴明と出会って結ばれて、高橋恵子になった‥はずだと思ったけれど、記憶違いだったらゴメンナサイ。
    実際に起きた銀行襲撃立て篭もり事件の映画化なので、どうしても意識は主役の宇崎竜童に向けられがちなのですが、元々は高橋伴明という監督は女の持つバイタリティを描かせたらピカ一の監督で、この映画も「裏テーマ」として、主人公の周りで生きる女性達をたっぷり楽しめると思います。
    ショートヘアが可愛い大田あや子も大好きなのですが、関根恵子の女っぷりのよさは本当にため息が出てしまいますね。高橋伴明の関根恵子への惚れ込みぶりが伺えます。二人がその後結ばれるのは当然だろうな、と思ってしまうような映画です。

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  • アクションももちろんだけれど‥

    サム・ペキンパー渾身のスローモーション・アクションが大炸裂してます。
    だから、ハードなアクションシーンはもちろん最高なんだけれど、それよりもマックイーンとマッグローがお互いの「心の手」をさぐり合い、掴み合う描写や、トゥーツ・シールマンスのハーモニカの切なさに完全にノックアウトされてしまいます。
    やっぱりマックイーンはカッコいい男の代名詞ですね。

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  • 修羅雪姫

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    サイバーパンクの底流に流れる‥

    題名が修羅雪姫。で、監督が藤田敏八、と来ると、どうしても馬鹿な俺は単純に藤純子さんを連想してしまったりもするけれど、これは釈由美子が主演した21世紀の作品。
    物語背景やストーリー展開がそれなりにサイバーパンクで伝奇的で、下手をすると安易にVシネっぽく崩れてしまいそうな映画だけれど、ところがどっこい、この映画はスタッフとキャストに実力があるからだと思いますが、かなり骨太な映画に仕上がっています。
    佐野史郎のその後が消化不良なのが唯一の不満点ですが、そういう意味では、もうかなり歳月が流れてしまっているけれど、ぜひ続編を望みたい折り紙つきの痛快作だと思います。

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  • 探偵物語

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    監督屋の仕事

    原田知世の「時かけ」と同時上映された、角川映画全盛期の作品ですね。
    「時かけ」が監督家の仕事だとしたら、この映画はまさに監督屋の仕事。
    根岸吉太郎は「遠雷」や「ひとひらの雪」の監督で、あのしっとしとした、それでいてそくそくとした物悲しい情緒を色濃く滲ませるのが得意な根岸吉太郎が、この映画では、薬師丸ひろ子をアイドルとして描く事に徹しきっていて、その仕事師ぶりが見事の一言。
    根岸吉太郎だけでなく、松田優作も大滝詠一も、名だたるビッグネームがこぞって力を結集してアイドル映画を作っている所に、当時の時代色や角川のパワーが感じられるのが本当に面白い。
    (多分)邦画界最期の完全アイドル映画超大作として、後々まで語り継がれるべき記念碑的な作品だと思います。

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  • 闇の中だけに流れている時間

    NOIRというのは、仏語で、「黒い」という意味なのだそうですが、この作品のNOIRというのは、黒い、という意味よりも、「闇」という言葉の方がしっくり来る気がします。
    都会の夜の喧騒の中にポッカリと生まれる虚無的な闇の中で展開される3つのドラマ。とっても雰囲気があっていいですね。そこで展開されるドラマはもちろん、そこに流れている時間まで、なんだかこの世のものではないような、不思議な感覚に襲われてしまいます。
    売りは吉本多香美なんでしょうけれど、個人的には「エコエコアザラク」以来の吉野きみかファンなので、彼女と久しぶりに再会出来たのが嬉しかったです。吉野きみかという女優さんは、多分年を重ねれば重ねるほど深みと味わいが絶妙に醸し出されるタイプの女優さんのような気がします。
    丁寧に作られたドラマを3本も楽しめるというのは、本当にお得だし、贅沢だと思いました。

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  • バーバレラ

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    これを観ずして‥

    ロジェ・パディム&ジェーン・フォンダコンビの代表作のひとつ。
    監督が、自分の惚れた女優を、どれだけ綺麗に撮れるか?だけに集中して作ったような潔さが清々しい?ですね。
    生々しさはありませんが、イマジネーション的にはかなり倒錯したエロティシズムが満ち溢れています。
    音楽、映像、ストーリー展開、どれを取っても1960年代後半のテイストが強烈に反映されていて、例えば「オースティン・パワーズ」なんかに大受けした人なら本当にすんなりとこの世界に入り込めると思います。
    これを観ずして、60年代サイケ&ポップカルチャーを語るなかれ、といった感じの映画だと思います。

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  • なんて愚かで浅はかな‥

    清廉・清純で身持ちの思いっきり固いお嬢さんが「炎」を見るとなぜか我を忘れて淫乱になってしまう‥
    まったく、どこまで男にとって都合のいい設定&シチュエーションなんだろう?
    だけど、男は‥っていうか、少なくとも俺は、馬鹿で浅はかでちゃらんぽらんな人間だから、こういう設定&シチュエーションに尻尾を振って飛びついてしまう(大汗)。
    こんなつまらない、とるに足らない妄想のひとかけらで「ヘイ、一丁あがり!」と映画が出来上がってしまうのがいい意味でのピンク映画のフットワークの軽さなんだと思う。
    天才バカボンのパパじゃないけれど、ピンク映画は、これでいいのだ(笑)。
    この映画はいい意味で愚かで、いい意味で浅はかで、だから、最高の褒め言葉としてこの映画を「便所の落書き映画」って呼びたいと思う。
    絵に描いたようなピンク映画の快作でした。

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  • これってけっこうヤバい映画なのかも?

    俺は無知で馬鹿だから全然知らなかったんだけれど、これを撮った園子温監督って、かなりヤバそうな人なんですね。「聖テロリスム」の頃の山本政志監督をちょっと思い出してしまいました。
    夢か現(うつつ)か、現(うつつ)か夢か。この映画は虚言症の虚言症による虚言症のためのサイコ・テロですね。
    宮崎ますみは正統派美人としてデビューした後XX(ダブルエックス)で大胆にイメチェンしましたが、この映画でまた思いっきり「化けた」感じかな?
    いしだ壱成のナル入りまくりの演技も含めて、みんながみんなキレまくっている、とってもヤバい、でも、危険で面白い映画だと思います。

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  • 宇宙戦争

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    ルーカスVSスピルバーグの第2ラウンド

    ルーカスがスターウォーズを撮った時に、スピルバーグが撮ったのが未知との遭遇。で、今回もスターウォーズに対して宇宙戦争。
    ルーカスの目線が常に遥か宇宙の彼方を見据えているのに対して、スピルバーグの目線もしっかり地上に根を下ろしていて、そういう意味では、この両者の目線のブレのなさが嬉しいです。
    未知との‥に比べて宇宙戦争が絶望的なテイストになったのも9.11の影響なんでしょうね。
    裏を読もうとすればいくらでも裏読みが出来ますが、そういう事を抜きにしても重量級の大作だと思います。

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  • ちょっと予習が必要かも?

    この映画、面白いです。楽しいです。贅沢です。豪華絢爛です。‥が、007および1970年代以前の映画についての予備知識がないと、本当の意味で楽しめないだろうな、というのは、もう本当に歯がゆいです。
    デビット・ニーブンとピーター・セラーズが並び立つ事の意味や、オーソン・ウェルズのボスがウッディ・アレンである事の意味。飛行機からインディアンがパラシュート降下してくる意味など、全てにわたって一々説明していたらシラけてしまう抱腹絶倒のネタのオンパレード。
    分かる人にしか分からないネタとは別に、ルック・オブ・ラブなど素敵な音楽もちりばめつつ、ソール・バスの美麗なタイトルに目を奪われるのもよし、と、見所満載のパロディ映画だと思います。

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  • 無能の人

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    多分‥

    竹中直人はマルチな人だけれど、彼の本質っていうか、彼の求めるもの、彼のしたい事、そういったものが、多分一番ピュアでストレートな形で表現されているのがこの映画なんじゃないかな?って思う。
    そういう意味では本当に分かりやすいし、シンパシーも覚えやすい映画ですね。
    竹中直人はオフィシャルな声とは別の、とても小さくてしゃがれた地声の持ち主だけれど、この映画は、そんな彼の地声の響きが感じられるような作品。
    穏やかなテンポで描かれる一人の男の諦観の人生が心に染みます。

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  • ひとひらの雪

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    洋風と和風の幸福な合体

    渡辺淳一が原作で、しかも内容が不倫となると、どうしても「失楽園」と比べざるをえない所があると思うけれど、肝心の(?笑)情交のシーンが「失楽園」はめまぐるしいカットバックの多用だったのに対して、こちらはじっくりと見せてくれている所が高得点。
    津川雅彦のハイカラな洋風の男の魅力と、秋吉久美子のしっとりした和風の女の魅力が、実にうまい具合にバランスを保っていて、なんともいえないなまめかしさが醸し出されていると思う。
    不倫っていうことで、ストーリーが悲劇の色合いを帯びているのもますます味わいを増す感じ。
    背徳の恋愛の雰囲気にどっぷり浸りたい方にお勧めの映画だと思います。

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  • 痛快娯楽作品!

    「ニューヨーク1997」「遊星からの物体X」と並ぶ、ジョン・カーペンター監督とカート・ラッセルのコンビによる痛快娯楽作品。
    荒唐無稽な作品世界に観る者を強引に引きずりこんでしまうテンポと迫力の荒業はこの映画でも健在なのがとても楽しいです。
    出てくるクリーチャーも、グロテスクな中にも、どこか愛嬌が感じられる所がこの映画のテイストをよく表していると思います。
    「トレマーズ」といい、今作といい、こういったテイストのモンスター映画を観ると、いつも心の底から楽しんでしまいます。

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  • 多分これが今の‥

    忍者もどきのアクションやスプラッタ描写などがとっても印象的でした。
    多分これが今のフランス映画界のアクション&サスペンスのトレンドなんでしょうね。
    内容的には前作よりもかなり娯楽色が強まっていて、その部分で好き嫌いが分かれそうな気がしますが、個人的には前作も今作もどちらも好きです。
    それにしても、やっぱりジャン・レノはいいですね。なんともいえないこの人独特の飄々とした味わいには、いつも観ていてニコニコしてしまいます。

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  • 絶品!

    冒頭からオリエント急行のコンパートメント内での格闘シーンまで、謎とストーリーと緊張感を、もうこれ以上はないっていうくらいに思いっきり引っ張って、引っ張って、それから後のロバート・ショウとの格闘シーンからのアクションの「雪崩現象」が見事の一言。
    テレンス・ヤングは本当に絶品のいい仕事をしていると思います。
    古い映画がスクラップとアンティークに分かれていくのだとしたら、これは間違いなくアンティークに属すると思うし、アクション映画がアンティークに名を連ねるのはむつかしく、そういう意味でも傑作の誉れが高い作品だといえるのではないでしょうか?

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