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十重さんに踏まれたいさんのレビュー情報

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祝姫(いわいひめ)【全年齢向け】

2016/02/07 - PCゲーム(PCゲーム/ソフトウェア)

シリーズ:祝姫

ネタバレ 良いところも多いが不満点も多かった作品

※このレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
BGMもギャグも世界観もキャラも大好きで、本当に楽しませて頂きました。
呪いの発祥理由と呪いの恐ろしさ、人々の苦しみと絶望、その説得力。
シナリオを担当している方に感服せざるを得ません。
ただ、その分喜劇の説得力は弱い印象を受けました。
祝姫はとても好きな作品ですが、それ故に不満点が多いのも事実。
幾つか挙げますと
ヒロインが「ヒロインに酷いことをして捕まった犯罪者が釈放される恐怖」
に苦しんでいる話があるのですが、これに対する解決策が
「その犯罪者が獄中で既に死んでいる事実をヒロインに伝える事」であったり、
別のヒロインが母親の愛人に汚された話では、
「汚されたのは夢の中の話であって、現実では汚されてない」とか、
喜劇を成す本番のお話の時だけ、絶望が生易しいものになっています。
これでは、その前に示された絶望を払拭するまでには至っていません。
千年の呪いとの決着にしても、十重を救いに行く前座が思いの外あっさりしていて、イマイチ盛り上がりに欠けます。
ラスボスに奉じるモノが奉じ続けてきた感謝ではなく、
憐れみに変わってしまうのも、感情移入を阻害する要因となりました。
そして「主人公自身が霊障としていつまでも皆の傍にいる」というものを、最高の奇跡として物語の結末に置く。これは本当に残念でした。
とても美しいお話だとは思います。
しかし、この結末は今までの絶望に比べれて余りにも儚すぎます。
物語の序盤に、主人公は病院で会った十重さんに手を差し伸べたにもかかわらず、自分の意思で彼女を見捨てました。私はそれが哀しかった。皆に気味悪がられて、距離を置かれ、関わらない方が良いという周りの態度を正当化してしまうその結末が、とても哀しかったのです。主人公には、あの恐怖にもう一度挑ませ、それでも彼女を、十重を見捨てないという心を見せて欲しかったのです。でも、作中では見捨てたことは無視され、睦の殊勝な思いを主体に語られてしまいました。
色々書きましたが、私は本当に祝姫が好きです。
ベッダ遊び、千年の呪いが解かれた後のプロレス、霊障弄り、キャラ崩壊っぷりを見ている時は本当に幸せでした。
呪いとの向き合い方、手遅れなことにどう立ち向かうかなど、本当に大切なことを教えてくれた、私の心に残った作品です。この場をお借りしてスタッフの皆様に心から感謝申し上げます。

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14人中、9人が参考になったと投票しています。

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