関東最大規模の暴力団新鮮組のひとり息子近藤静也。けれど、彼は「ヤクザなんて嫌い、カタギとして平和に生きたい」。母からの頼みもスッパリ断り、普段の仕事に戻る静也。しかしその一方で、新鮮組の跡継ぎを巡る抗争は激化し、一般市民をも巻き込む自体に発展していた。

そんな折、静也の同僚が、ホストクラブでの借金を返済するために、ヤクザの取り仕切る風俗店で働かされていることが分かる。一般人が暮らす社会にも影響を及ぼすヤクザの横暴を黙って見ていられなくなった静也の中で、眠っていた血がついに目覚めるー。

総長の座を引き受けた静也は、平和な社会を作る新しいヤクザになるべく、街の清掃やぼったくり店の摘発など、クリーンな活動を展開していく。一方その頃、新鮮組を倒して関東進出を目論む日本最大の暴力団・鬼州組の内部では、新鮮組との対決方法をめぐって総長と幹部との間で対立が深まっていた。

暴走した一部の組員が次々と新鮮組が管理する風俗店やカジノに攻め込むようになる中、あくまで穏便な方法での解決を目指す静也と息巻く組員との対立も深まっていく。そして、汚い手段も辞さない鬼州組の幹部たちが、静也の同僚・秋野明美（筧美和子）を拉致し静也に脅しをかける事件が発生！ついに、新鮮組と鬼州組の全面対決が始まる―。

新鮮組との抗争で組長の坂本（寺島進）が死亡し、鬼州組内部では次期組長の座を巡って混乱が広がっていた。汚田（宮崎吐夢）たち幹部の陰謀で、坂本と妻・龍子（内田 慈）の寵愛を受けていた若頭の沢木（朝井大智）は幹部の座から追われ、龍子が汚田たちの操り人形として新組長に就任する。一方、静也は好意を寄せる秋野が抗争に巻き込まれたことを悔い、秋野との関係を続ける為には、日本から抗争をなくし、ヤクザの世界から身を引かなくてはと考えていた。その為に静也が提案したのは、なんと鬼州組と親子盃を交わし、新鮮組が鬼州組の子になるという提案だった！双方の組には動揺が広がり、龍子は一人思い悩む。そして迎えた運命の日―。

龍子の決断で親子盃を交わさず、沢木が新組長になった鬼州組だったが、汚田の企みで龍子が殺され、しかも新鮮組がその濡れ衣を着せられる。新鮮組の仕業だと思い込んで激昂した沢木は、鬼州組を率いて東京に乗り込み、新鮮組に全面戦争を仕掛ける。

鬼州組の襲撃を受け、次々と組員が殺される新鮮組。それでも沈黙を貫く静也にしびれを切らし、所属する多くの組は新鮮組を抜け始める。しかし、静也を慕っていた祐輔一家が殺害されたことで、ついに静也がキレる！単身、鬼州組の拠点に乗り込む静也。

一方その頃、秋野はとうとう静也の正体に気付くことになり…。秋野との関係、沢木との対決…揺れ動く静也の運命は―。