キャロル
1952年、ニューヨーク。高級百貨店でアルバイトをするテレーズは、クリスマスで賑わう売り場で、そのひとを見た。鮮やかな金髪、艶めいた赤い唇、真っ白な肌。ゆったりした毛皮のコート。そのひともすぐにテレーズを見た。彼女の名はキャロル。このうえなく美しいそのひとにテレーズは憧れた。しかし、美しさに隠されたキャロルの本当の姿とは…。不幸な結婚、偽りの人生、何より大切な娘を夫に奪われようとしていた。それを知ったとき、テレーズの憧れは思いもよらなかった感情へと変わってゆく…。
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2(2件のコメント)
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otokonoko1さんのレビュー -2020/11/24 -DVD/CDレンタル
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エヴァ・ガードナー&オードリー・ヘップバーン
ニューヨークを舞台にした女同士の恋愛模様を描いた作品で、
セット・衣装・調度品・ヘアスタイル・車・音楽など、
綿密な時代考証から往時の情景を忠実に復元したその映像がまず見所。
またこの時代に撮影された映画の色調(アグファ?)に合わせてあり、
まるで1950年代のハリウッドのクラシック映画を見ているようです。
それからメインキャストの二人は往時のスターに寄せた感があり、
ケイト・ブランシェットはエヴァ・ガードナーかローレン・バコール、
ルーニー・マーラはオードリー・ヘップバーンに似ています。
つまりこの映画は、50年代の煌くようなゴージャスハリウッドの映像の中に、
タブーであるレズビアンの世界を描いたお話で、その差異がちょっと面白い作品。
「めぐりあう時間たち」に登場する、
ジュリアン・ムーアのエピソードとちょっと似ています。
ルーニー・マーラも「噂の二人」の時のヘップバーンに似ているので、
あの映画もレズビアンの話でしたしね。
原作のP・ハイスミスは「太陽がいっぱい」で知られていますが、
「リプリー」でも描かれたいたように同性愛の話ですので、
このキャロルはハイスミス自身なのでしょうね。
当時は戦後の反動化がありまだ封建的な価値観が強い頃で、
(共和党が約20年ぶりに復権しマッカーシーの赤狩りがあった)
女性が家庭に縛られて自由が束縛された時代ですし、
所詮は夫の飾り物としてしか見られないという、
女性にとって閉塞的な時代を送る人妻キャロルと、
男性に頼らず自己表現の手段として写真で身を立てて行こうとする、
来るべき新しい時代の女性像のテレーズ。
この二人の女性の対比も映画の見所でしょう。
女性たちが煙草をバカバカ吸ってるシーンは、
同時期を舞台にした男達の「グッドナイト&グッドラック」も彷彿。
redocatさんのレビュー -2017/09/13 -動画
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