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SRM大好きおじさんさん

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  • ひと味違う「なろう系」、描かれる『世界』を感じ取れるか?

    「小説家になろう」のR18な姉妹サイトである「ノクターンノベルズ」で大好評を博した本作が、初の商業展開としてコミカライズされた。
    本作は、「エルオ大陸」という架空の世界に転生した元リーマンが、地球の平民からエルオ大陸の大貴族の嫡男「クオルデンツェ・ウィルク」に転生したことにより、さまざまな文化の差、意識の差に戸惑いつつも自身の欲望を最優先に生きていく姿を描いたものである。
    ……と、大仰に書いたが単行本第1巻の範囲では、筆下ろしからスタートし、初陣を済ませる程度の範囲であり、気楽に楽しむのが良いだろう。

    本作の小説版ではまだまだ凡百のなろう系エロ小説と評価されても仕方ないものだった(自分ももう少しエロシーンが淡白だったら切っていただろう)。
    その原因としては、後々明らかになる設定、特にエルオ大陸の階級構造から生じるさまざまな文化的影響を未だ感じ取れなかったことによるものだと思われる(現在の視点から見ると各人の行動に世界観が反映されていることが実感できるが)。
    もし初の商業展開が小説版だったら、「もう少し進めば面白くなるよ!」と無理筋のオススメをする必要があるかも知れなかったが、コミカライズを選択したことにより作画GEN氏による緻密な世界観のチラ見せにより、なんとなく『深み』を感じて貰えたら幸いである。

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